私たちが幸せに生きていく上で、セックスは大切な行為です。
男性と女性が体を合わせることは、愛情表現の1つであり、生物としての本能を満たすためにも必要ですが、セックスに求める理想は、男女で違いがあります。
今回は、セックスに対して男女が考える理想の違いについて紹介します。
男性がセックスに求めるのは性欲の発散
男性にとってセックスは、快楽の象徴だといえます。
手軽に性欲を発散して快楽を得られる行為であり、1人の相手だけでなく何人もの相手と同時に関係をもつ人も多いですし、体だけの関係であっても積極的に結ぶことができます。
これは、男性がもつ動物としての本能が影響しています。
男性は、女性と違って妊娠などを気にする必要がないため、子孫を多く残して繁栄するためには、より多くの相手とセックスしたほうが有利です。
しかも、女性に比べて性欲が強く、発散させるために軽い気持ちでセックスしたくなります。
結果として、男性は、性欲を発散するという快楽を重視してセックスをするわけです。
女性がセックスで重視するのは精神的満足
女性にとってのセックスは、「相手とのつながりを重視する」行為です。
なかには、単純にセックスの快楽を求める人もいますが、多くの女性は、セックスする相手に愛情をもち、相手からの愛情を求めて、心のつながりを大切にします。
女性がセックスに心のつながりを求めるのは、男性と違いセックスが妊娠につながるからです。
妊娠して子どもを生むという行為は、時間がかかりますし、心身に大きな負担をかけます。
そのため、自分を愛して守ってくれる「信頼できる相手」とだけセックスしたいという心理が生まれます。
また、男性と違い女性は、快楽がダイレクトに伝わりにくく、いったん脳で受け止めてから体に影響するといわれています。
そのため、精神的な満足感を得たほうが体の快楽を脳が認識しやすくなって、セックスの満足感が得られるという理由もあります。
生物的な違いがある男女では理想のセックス相手も違います
生物としての本能でセックスがしたくなる男性にとって、セックス相手に求めるものは、多くの場合、性的な魅力です。
容姿や体型、仕草など、相手に性的魅力を感じれば、男性はセックスをしたくなります。
十分な性的魅力があれば理想のセックス相手になるため、恋愛感情のないセフレなどの関係でも満足することができます。
逆に、女性にとって理想のセックス相手は、自分が愛し、また自分を愛してくれる男性です。
もちろん相手に性的な魅力があることも重要ですが、いくら魅力があっても心のつながりのない相手とは、なかなかセックスできません。
もししたとしても、嫌悪などを感じてしまうことになります。
このように、理想のセックス相手を考えた場合、男女には大きな違いがあります。
男性は挿入を重視し女性は前戯を重視
理想の相手だけでなく、実際にセックスをする際に気持ちよくなるための理想の行為にも、男女で違いがあります。
たとえば、男性にとって快楽のピークは射精であり、挿入して射精する瞬間を理想として女性との行為に及びます。
しかし女性は、挿入されているときよりも前戯のほうが快感を得られるという人が少なくありません。
なぜなら、前戯でやさしく抱きしめられたり、キスをされたりするほうが、精神的に満たされて快感を得やすくなるからです。
実際とあるアンケートでは、8割近い女性が前戯のほうが快楽を得られるという結果になりました。
理想のセックスをするためには行為後も大切
男性が射精すると、性欲などが解消され、盛り上がった感情が落ち着いて疲労を感じる「賢者タイム」になります。
そのため男性は、射精と同時にセックスが終わったと感じて、そのまま寝てしまったり、今までの勢いがなくなってしまいます。
しかし女性は、男性が射精した後にもまだセックスが続いていると感じています。
挿入が終わった後に甘えたり、雰囲気を楽しんだりしてスキンシップを取りたい女性は多く、こういった後戯が充実しているセックスを理想と考えます。
もし、セックスを理想に近づけたいなら、男性は、女性がセックス後に甘えたい気持ちを理解し、女性は、男性の疲労感などに配慮するとよいでしょう。
お互いが気持ちよくなるように配慮することも必要
ここまで見てきたように、男性と女性では、理想のセックスには大きな違いがあります。
お互いに満足できるセックスをしたいなら、お互いが相手に配慮することが必要です。
とくに女性は、妊娠などセックスのリスクが大きいので、男性は、避妊に気をつけたり独りよがりな行為をおこなわないようにすると良いでしょう。
また女性も、自分の要求を突きつけるだけでなく、男性の本能的な行動を理解し、気持ちが盛り上がるようにサポートしてあげるとうまくいきます。
お互いが気持ちよくなるようなセックスができれば、日々の性生活が充実しますので、この記事を参考にしてみてください。